中国の統制が強まる香港で個人経営の「独立系書店」が岐路に立たされている。公立図書館や大手書店の「中国化」が進み、政府に批判的な民主派寄りの書籍が消える中、自由な文化空間を求める市民のよりどころとして奮闘してきた。だが3月には国家安全条例が施行され、言論の自由はさらに後退。政府の圧力で閉店する店も出始めた。 地元メディアによると、香港の独立系書店は推計約90店。2020年の香港国家安全維持法(……